
「天国に一番近い島」として知られるニューカレドニア。その美しい海やリゾート感に惹かれて訪れる人も多い一方、実際に旅行してみると「思ったより不便…」と感じる面もありました。
この記事では、筆者の体験をもとに、ニューカレドニアのリアルな物価、交通、食事、通信環境、気候などについて正直にお伝えします。
物価は日本より高いどころか「北欧レベル」
ニューカレドニアは多くのものを輸入に頼っており、物価が非常に高いです。感覚としては、スイスや北欧並みの価格帯。特に外食や日用品は驚くほど高額です。
品目 | 価格の目安 |
---|---|
良い感じのランチ | 2,500〜3,000円(ドリンク別) |
ノンアルコールの飲み物 | 700〜900円 |
スーパーのポキボウル | 1,700〜2,000円 |
ポテトチップス1袋 | 約600円 |
バス1回乗車 | 約400円 |
ニューカレドニアの土壌は酸性のため、野菜や果物の生育に向かず、国産品は少ないうえに味も今ひとつ。輸入品に頼るため高価ですが、期待したほど美味しくはない印象です。
食事:高いのに味は普通のレストランも多い
口コミ評価の高いレストラン(Google評価★4以上など)は美味しいところもありますが、街中でふらっと入った店は値段に見合わないことも。特に食を旅の楽しみと考えている方には、少々物足りなさを感じるかもしれません。
Hiltonなどの高級ホテルのレストランはまずまずのレベルですが、食が楽しみな旅行者にはニューカレドニア旅行は向いていないかもしれません。
公共交通は少なくレンタカーがベター
ニューカレドニアの主要な交通手段はバスのみ。しかし中心地であっても30分に1本程度と非常に本数が少なく、移動には不便を感じることが多いです。
レンタカー利用が圧倒的におすすめ
- 交通量は少なく道路も広い
- 道も見通しがよく、運転しやすい
- 左ハンドル・右側通行に慣れれば問題なし
「日本と運転ルールが違って不安」という声もありますが、アジアのように交通がカオスではなく、慎重に運転すれば十分対応可能です。
通信環境:Wi-Fiは弱く、eSIMも非対応多数
多くのカフェやレストランでWi-Fiはありますが、通信速度が遅く不安定な場所が多め。さらに、筆者が普段利用している「Airalo」「Holafly」「TRAVeSIM」などの大手eSIMサービスはニューカレドニア非対応。楽天モバイルの海外対応も対象外でした。
通信手段のおすすめ:現地SIM
OPT(ニューカレドニアの郵便局)で購入できるSIMカードがおすすめ。
料金目安:3,000 CFP(約4,000円)
ポケットWi-Fiとの比較
通信手段 | 料金目安 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
現地SIM(OPT) | 約4,000円/2週間 | 安い・身軽・安定 | SIMフリー端末が必要 |
ポケットWi-Fi | 約2万円/2週間 | どの端末でも使える | 高い・重い・故障リスクも |
Wi-Fiルーターを使っているのは日本人くらい?現地では現地SIMを使うのが主流です。
気候と服装:日差し・紫外線に注意
特に12月〜3月は夏季にあたり、気温は30度超えの日が多くなります。日差しも非常に強く、紫外線対策は必須です。
必需品
- 日焼け止め(こまめに塗り直す)
- キャップやハット
- サングラス
- 薄手の長袖(紫外線カット用)
美しいけれど、決して「便利な楽園」ではない
ニューカレドニアは、確かに自然は美しく、海も抜群に綺麗です。ですが、物価の高さ・交通の不便さ・通信環境の弱さなど、リゾート地としての課題も多く存在します。
「観光地化されすぎていない場所で、自然の中でのんびりしたい」「便利さよりも静かな癒しを求めたい」――そんな方にはおすすめできますが、快適さや食の楽しみを優先したい人には、ややハードルの高い目的地かもしれません。
✔ 旅のポイントまとめ
- 食事や日用品は高いし美味しさも微妙
- バスは本数が少なくレンタカー必須
- 通信は現地SIMで対応がベスト
- 強い日差しと暑さに要注意
ありのままのニューカレドニアを知ってから行くことで、「こんなはずじゃなかった…」を防げます。ぜひ、現地のリアルな様子を参考に、納得のいく旅を計画してくださいね。
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