タイのコロナウイルスの変遷まとめ
2025年になり、新型コロナウイルスの話も昔の事にように感じられますが、タイにおける新型コロナウイルス(COVID-19)の流行をまとめつつ、記事を消すのももったいないのでこの記事に全てまとめてみました。
1. コロナの流行開始(2020年初頭)
2020年1月13日、タイでアジア初の新型コロナウイルス感染者が確認されました。感染者は武漢から来た中国人旅行者でした。
その後、タイ国内でも少数の感染が確認され始め、政府はすぐに防疫対策を強化しました。
2. ロックダウンと制限措置(2020年3月〜2020年中)
2020年3月、感染者数が増加したため、タイ政府は国内全域で緊急事態宣言を発令し、国境閉鎖や夜間外出禁止などの厳しいロックダウン措置を実施しました。
観光業が重要なタイにとって、国境封鎖や外国人観光客の受け入れ停止は経済に大きな打撃を与えましたが、感染拡大を抑制するために継続されました。
3. 感染拡大の波とワクチン接種(2021年)
2021年に入ると、アルファ株やデルタ株といった新たな変異株が流行し、感染者数が急増しました。特にデルタ株の影響で、タイは大きな第3波に直面しました。
2021年半ばから、タイ政府はワクチン接種プログラムを加速させ、主にシノバックやアストラゼネカ、ファイザー製のワクチンが使用されました。ワクチン接種が進むにつれて重症化率や死亡率は低下しましたが、一部の地域ではワクチン供給の不足や接種の遅れが問題となりました。
4. 経済回復に向けた再開(2021年末〜2022年)
2021年11月、政府は観光業再開に向けた「サンドボックス」プログラムを導入し、ワクチン接種を完了した旅行者が一部の地域に滞在できる措置を取るなど、段階的に国境を開放しました。
2022年には、タイは制限措置をさらに緩和し、観光客の受け入れが再開され、社会的な活動も徐々に通常の状態に戻りつつありました。
5. コロナ収束の段階(2022年〜2023年)
- 2022年後半〜2023年にかけて、ワクチン接種率の向上と集団免疫の形成により、感染者数は徐々に減少しました。これに伴い、タイ政府は規制をほぼ撤廃し、経済活動も本格的に再開しました。
- 2023年に入ると、タイは新型コロナウイルスを「風土病」として扱うようになり、パンデミックの段階は事実上の収束を迎えました。
2020年から2023年まで
タイの新型コロナウイルス流行は、2020年初頭に始まり、2021年にはワクチン接種が進む一方でデルタ株の大きな影響を受けました。2022年以降は段階的に規制を緩和し、2023年にはパンデミックの収束を迎えました。
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